「在宅勤務で使うのに、自宅のインターネットが遅すぎる!!」
「なんでマンションタイプのインターネットは、いつも遅いの!?」
こんな不満を感じたことはありませんか?
✔︎ 本記事の内容
- マンションのインターネットが遅い3つの理由
- マンションのインターネットが遅いときの対策
マンションのインターネットが遅い原因は、光回線の共有化・マンションの設備・無線LANのいずれかです。
3つのうち1つでもあてはまると、インターネットは遅くなります。
マンションに住んでいるけど、インターネットを快適に使いたい!という人は、本記事を読めばOK。
マンションのインターネットが遅くなる理由と対策を解説します。
✔︎ 本記事の著者
この記事を書いている著者は、マンションISPで約10年間、光回線やIoTを取り扱う仕事をしています。
本記事以外にも、インターネットサービスや無線LANの選び方などについても解説。
[voice icon=”https://hiropon-cafe.com/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1439(圧縮).jpg” name=”著者” type=”r”]『ひろぽん@勤め人勇者』のアカウントでTwitterをしています。[/voice]
マンションのインターネットが遅い3つの理由

マンションのインターネットが遅くなる3つの理由を解説します。
- 遅い理由① マンション内で光回線がシェアされている
- 遅い理由② 部屋まで光回線が使われていない
- 遅い理由③ 無線LAN規格が古いものを利用している
3つのうちどれか1つでも該当すれば、インターネットの回線速度は遅いです。
と、その前にまずは利用しているインターネットの実測値を確認してみましょう。
>>> 速度テストはこちらから
クリックするとすぐにインターネットの速度計測が行われます。
以下の表は、利用用途ごとの必要な回線速度となります。
利用用途 | 必要な通信速度 |
---|---|
サイト閲覧 | 10~30Mbps |
動画視聴 | 30Mbps |
オンラインゲーム | 100Mbps |
計測された速度が、100Mbps以上の回線速度があれば、速い回線です。
その逆に20Mbps以下が計測されたなら、利用中のインターネットは遅いと言えます。
先述した3つの遅い理由のいずれかが、該当していると思われます。
遅い理由① マンション内で光回線がシェアされている
フレッツ光や光コラボのマンションタイプは、以下のイメージです。

マンションのインターネットが遅い理由の1つとして、1本の光回線をマンション内の利用者全員で共有していることが挙げられます。
光コラボの場合でも光回線自体はNTT東西のものを利用しているため、プロバイダが違っても光回線はフレッツ光です。
高速道路が長期休みに渋滞しやすくなるのと同じで、利用者が増えれば増えるほど光回線は渋滞します。
光回線をマンションの利用者でシェアするマンションタイプは、必然的にインターネットが遅くなります。
NTT東日本が2020年5月12日発表した『ネットワークのトラフィックについて』を見てみると、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が出る前と出た後のトラフィックを比べると、平日昼間帯で最大59%も増加しています。
これまで夜間や土日にしかインターネットを使わなかった利用者も、在宅勤務で平日昼間帯にインターネットの利用が増えたことを意味しています。
遅い理由② 部屋まで光回線が使われていない
マンションの構造上の問題によって、部屋まで光回線が引かれていない場合もあります。
光回線の代用として電話回線が代用されることになりますが、下り100Mbps/上り35Mbpsと圧倒的に通信速度は遅いです。
同様にケーブルテレビが提供しているインターネットも、光回線ではなくテレビ回線を利用します。
こちらも最大通信速度が下り320Mbps/上り10Mbpsとなり、光回線よりも遅いです。
遅い理由③ 無線LAN規格が古いものを利用している
いくら速いインターネット回線を使っていても、無線LAN(Wi-Fi)が古ければ回線速度は遅いです。
無線LANには通信規格が決められており、その規格に応じて最大通信速度が決まってきます。
古い無線LANでも利用できないことはありませんが、10年以上使っているなら買い替えのタイミングです。
✓ 古い無線LANのイメージ図

【関連記事】
>>> 無線LANが遅いときに確認したい5つのポイントと対策
マンションのインターネットが遅いときの対策

マンションタイプのインターネットが遅いときには、以下の対策が効果的です。
- 対策① 光回線を戸建てプランにする
- 対策② IPv6を利用する
- 対策③ 無線LANを買い替える
対策① 光回線を戸建てプランにする
実はマンションに住んでいても、戸建てのインターネットプランは契約可能です。
マンションタイプと比べると毎月の料金は高くなりますが、光回線がシェアされずに占有することができます。
これによって、マンション内の利用状況に左右されることがなくなるため、回線の安定度が高まります。
特にNURO光は光コラボとは異なり、NURO光ユーザー専用の光回線のため、周辺地域から基地局までの混雑も回避することが可能です。
【関連記事】
>>> マンションでもインターネットが速いオススメの光回線とは?
NURO光の公式サイトはこちら↓↓↓


対策② IPv6を利用する
現在の通信方式はIPv4が主流ですが、IPv6も徐々に浸透してきました。
IPv6の特徴として、データ処理能力が高い・利用者がまだ少ないことが挙げられます。
利用者が少なく、料金所も設置されていない高速道路が利用できるようなイメージ。
これによりインターネットの安定度が向上し、マンションでもインターネットが速くなるというわけです。
✓ IPv4とIPv6のイメージ図

IPv6の利用料についても、現在では無料のところが多いです。
通信会社 | 料金 |
---|---|
ドコモ光 | 無料 |
auひかり | 無料 |
ソフトバンク光 | 無料 |
NURO光 | 無料 |
[aside type=”normal”]別途、IPv6対応の通信機器レンタル料が必要になる場合があります。[/aside]
対策③ 無線LANを買い替える
無線LAN規格が古いものであったり、スペックが低いものであれば、無線LANのルーターを買い替えましょう。
2020年12月現在の無線LAN規格と通信速度は以下の通り。
通信規格 | 最大通信速度 |
---|---|
IEEE802.11ax (Wi-Fi6) | 9.6Gbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi5) | 6.9Gbps |
IEEE802.11n (Wi-Fi4) | 600Mbps |
IEEE802.11a | 54Mbps |
IEEE802.11g | 54Mbps |
IEEE802.11b | 11Mbps |
通信規格が新しくなればなるほど、通信速度は速くなっています。
が、無線LANだけを最新版にしても、実は効果はありません。
PCやスマホなどの端末側にも通信規格が設定されていているためです。
【関連記事】
>>> 無線LAN(Wi-Fi)の通信規格とは?
この通信規格のほか、ストリーム数(アンテナ数)も通信速度に大きく関わってきますので、興味のある人は関連記事もご覧ください。
【関連記事】
>>> 無線LAN(Wi-Fi)のストリーム数とは?
✓ 著者おすすめの無線LAN
まとめ:マンションのインターネットも速くなる!

マンションのインターネットには遅い理由が3つあり、その対策があります。
- 対策① 光回線を戸建てプランにする
- 対策② IPv6を利用する
- 対策③ 無線LANを買い替える
対策を施せば、マンションでもインターネットは速くなります。
特におすすめなのは、対策①の光回線を戸建てプランにすること。
費用をかけたくないなら、対策②のIPv6も効果的です。
あなたに最適な対策を実施して、マンションでもストレスのないインターネットを利用しましょう!
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