無線LANのストリーム数とは?【通信速度を決める大事なもの】

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Wi-Fi接続でPCとスマホを利用している男女
あなた

「無線LANのストリーム数ってなんのこと?」
「無線LANを買うときに気にした方がいいの?」

こんな疑問を解決します。

結論から説明すると、無線LANのストリーム数が通信速度が決まります

仮に最新の無線LANルーターを購入しても、ストリーム数によっては通信速度が速くなるどころか遅くなったりもします。

それだけ無線LANのストリーム数って大事なんですよね。

とはいえそれほど難しいことではないので、誰でもカンタンに確認ができちゃいます。

本記事を読めば、無線LANルーターを買うときに失敗しなくなりますよ。

【 本記事の内容 】

  • 無線LANのストリーム数の意味と役割
  • 無線LANのストリーム数の違いによる通信速度の違い
  • 無線LANのストリーム数の確認方法
  • オススメの無線LANルーター
筆者

通信会社で働いている僕が解説しますね!

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目次

無線LANのストリーム数とは?

様々な端末を使う人たち

無線LANのストリーム数とは、無線通信を行うためのアンテナ数のことを指します。

無線LANルーターのパッケージなどで、「4×4」とか「2×2」と書かれているものがストリーム数になります

「4×4」のものは、送信アンテナが4本・受信アンテナが4本という意味になり、「2×2」のものは、送信アンテナが2本・受信アンテナが2本という意味になります。

無線通信ができるすべての端末には、例外なくストリーム数が設定されています。

外付けされている機器

下の画像のように、アンテナが外に付いているタイプです。

無線LAN機器

パッと見でアンテナの数がわかります。

内蔵されている機器

下の画像のように、アンテナが機器に内蔵されているタイプもあります。

NURO光のONU

パッと見でストリーム数がわかりませんが、スッキリしていて一般的な家庭ではこちらが多く利用されています。

パソコンやスマートフォンなども、この内蔵タイプになります。

外付けタイプも内蔵タイプも機能に大差はありません。

無線LANのストリーム数の違い

フォルダからフォルダにデータ転送

無線LANのストリーム数の違いによって、いったい何が変わるのでしょうか?

大きな違いは下の2つ。

  • 通信速度が異なる
  • 同時接続できる端末数が異なる

それぞれを解説していきます。

通信速度が異なる

無線LANのストリーム数の違いによって、通信速度が異なります。

これはストリーム数1本あたりに送信・受信できる速度が決められていて、ストリーム数が増えれば増えるほど通信速度が速くなります

ストリーム数が「1×1」と「2×2」を比べると、「2×2」は2倍の通信速度が利用できるというわけです。

道路の車線数でも1車線より2車線の方が多くの車が通れますよね?

厳密には違いますが、そんなイメージをもってもらえたら大丈夫です。

下の表は、現在主流の無線LAN規格である11acで通信速度を比べたものになります。

ストリーム数通信速度
1×1433メガ
2×2867メガ
3×31300メガ
4×41733メガ
あなた

じゃあ、4×4の無線LANを買えば1733メガで通信ができるんだね!?

残念ながらそう単純ではありません。

無線LANルーターが「4×4」であったとしても、接続する端末のストリーム数が「2×2」だと、867メガでしか通信をしません。

無線LANは、送信と受信が1:1の関係で成り立っているので、少ない方に引っ張られてしまうんですよね。

iPhone12のストリーム数は、2×2になります。

あなた

なら、2×2の無線LANで十分ってこと?

その話は次の項目で説明しますね。

同時接続数が異なる

無線LANルーターのストリーム数が多いだけでは意味がない。

それに紐づいた端末のストリーム数も通信速度に影響を与えます。

では、端末のストリーム数が2×2なら、無線LANのストリーム数も2×2で十分なのでしょうか。

答えはNO!!

同時接続できる端末数が異なってきます。

無線LANルーターには複数の端末を接続していると思いますが、ストリーム数が多ければ多いほど同時接続ができる端末が増えます

仮に無線LANルーターのストリーム数が「4×4」の場合、スマートフォンのストリーム数は「2×2」になるので、2台同時接続が可能です。

無線LANルーターのストリーム数が「2×2」の場合には、同時接続できるスマートフォンは1台までとなります。

1台のスマートフォンが接続をしている間、もう1台のスマートフォンは接続が終わるのを待っている状態になるわけです。

ここの接続とは、同時にインターネットにつながる台数を示しています。
無線LANに接続できる端末数のことではありません。

あなた

一人暮らしの人なら2×2でいいってこと?

たしかに同時接続は1台ですが、より通信状況の良い電波と接続できるので、やっぱり「4×4」の方がオススメです。

結果的に無線LANのストリーム数が多いルーターの方が、通信速度が速いってことですね。

無線LANのストリーム数の確認方法

顕微鏡で確認する科学者

無線LANのストリーム数の確認方法をご紹介します。

  • パッケージを確認する
  • 型番・商品名から確認する

この2つがあります。

パッケージを確認する

無線LANルーターのパッケージには、ストリーム数の表記がされています。

メーカーによって表記が異なりますが、「アンテナ×4」「11ac 4×4」などと書かれています。

表記がされていない場合には、通信速度から確認することも可能です。

ストリーム数11ac
(Wi-Fi5)
11ax
(Wi-Fi6)
1×1433メガ1201メガ
2×2867メガ2402メガ
3×31300メガ3603メガ
4×41703メガ4804メガ

11ax(Wi-Fi6)は、5GHzの通信速度になります。

型番・商品名から確認する

無線LANルーターのパッケージを捨てちゃった。

もしくは、スマートフォンなどの無線LANのストリーム数を確認する際に有効です。

型番・スペックなどで検索すると、その商品のスペック表がでてきます。

たとえばiPhone12の場合には、こちらのサイトで確認できます。

携帯電話/ワイヤレス通信方式の項目の全モデルの中に、「2×2 MIMO対応Wi‑Fi 6(802.11ax)」と記載されています。

11ax(Wi-Fi6)対応 ストリーム数2×2という意味です。

無線LANのストリーム数を確認することはとても重要です!

確認ボードで打ち合わせる人たち

「最新の無線LANルーターを買い替えたら、逆にインターネットが遅くなった!」と聞くことがあります。

最新の11ax(Wi-Fi6)に交換しても、ストリーム数を確認しておかないと失敗してしまいます。

無線LANルーターを購入するときには、無線LANの規格とストリーム数の確認も忘れずにしておきましょう!

最後に僕がオススメする無線LANルーターをご紹介します。

コスパが優先!の人向け

バッファロー WSR-2533DHPL2/NB

対応規格11ac(Wi-Fi5)
ストリーム数4×4
最大通信速度1703メガ

【 とにかく最新モデル!の人向け 】

バッファロー WXR-5950AX12

対応規格11ax(Wi-Fi6)
ストリーム数4×4
最大通信速度4804メガ

11ax(Wi-Fi6)対応の端末で接続しないと意味ないです。

最後に筆者がおすすめの光回線をご紹介します。

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