建設キャリアアップシステム(CCUS)の運用には、カードリーダーが必須アイテムです。
しかしカードリーダーをはじめ、建設キャリアアップシステム(CCUS)は、小難しい説明ばかりで意味不明なことが多すぎます。
そこで本記事では、建設キャリアアップシステム(CCUS)のカードリーダーに的を絞って、わかりやすく解説していきます。
- 元請事業者の購買担当
- 現場を取りまとめる監督
令和5年には運用が原則化となるので、早めに対応しておきましょう。
建設キャリアアップシステム(CCUS)の関連商品を取り扱う営業マンです。実際に現場で見聞きした情報をもとに、本記事をまとめました。
建設キャリアアップシステム(CCUS)のカードリーダーの種類と選び方
建設キャリアアップシステム(CCUS)に対応しているカードリーダーは、全部で4種類です。
- Dragon_CC
- BNR01NF
- Dragon_BLE
- NR05-BT
カードリーダーの種類によって、対応するOSや接続方法に違いがあるので、注意しましょう。
1台3万円もするので、よく確認しておきましょう。
カードリーダー①:Dragon_CC
型番 | Dragon_CC |
メーカー | サーランド・アイエヌイー |
対応OS | Windows |
接続方法 | USB接続 |
給電方法 | USBバスパワー |
価格 | 12,100円 |
Dragon_CCは、Windowsのみ対応しています。
建設キャリアアップシステム(CCUS)専用のパソコンで運用を考えている場合には、こちらのカードリーダーで問題ありません。
iPadやiPhoneでは、利用できません。
カードリーダー②:BNR01NF
型番 | BNR01NF |
メーカー | トッパン・フォームズ |
対応OS | Windows IOS |
接続方法 | USB接続(Windows) Bluetooth接続(IOS) |
給電方法 | USBバスパワー 乾電池 |
価格 | 33,000円 |
BNR01NFは、WindowsとiOSの2つのOSに対応しています。
USBでもBluetoothでも接続ができるので、パソコンやiPadの両方で利用ができます。
ただしBluetooth接続のみで利用する場合には、バッテリーが内蔵されていないので、乾電池の購入が必要になります。
訪問先で1番見るのが、このBNR01NFですね。
カードリーダー③:Dragon_BLE
型番 | Dragon_BLE |
メーカー | サーランド・アイエヌイー |
対応OS | Windows IOS |
接続方法 | USB接続(Windows) Bluetooth接続(IOS) |
給電方法 | USBバスパワー 内蔵バッテリー |
価格 | 33,000円 |
Dragon_BLEは、WindowsとiOSの2つのOSに対応しています。
またDragon_BLEには、バッテリーが内蔵されているので、BNR01NFとは違い、乾電池を用意する必要はありません。
バッテリーは充電すれば、繰り返し利用できます。
カードリーダー④:NR05-BT
型番 | NR05-BT |
メーカー | ジーエルソリューションズ |
対応OS | IOS |
接続方法 | Bluetooth接続 |
給電方法 | USBバスパワー |
価格 | 33,000円 |
NR05-BTの対応OSは、iOSのみとなります。
ほかの機種と比べて読み取り精度が高く、シリコンカバーも付いているので、より現場向けのカードリーダーと言えます。
現場の出入り口付近の渋滞を防ぐことができます。
その他、建設キャリアアップシステム(CCUS)に必要なもの
カードリーダー以外で、建設キャリアアップシステム(CCUS)の運用に必要になるものをご紹介します。
- 通信端末(パソコン or iPad)
- 通信回線
- CCUSの事業者・現場登録
通信端末(パソコン or iPad)
建設キャリアアップシステム(CCUS)の運用には、通信ができる端末が必要です。
用意した通信端末に建レコアプリをダウンロードし、建設キャリアアップシステム(CCUS)を運用することになります。
現場監督のiPadで運用をしている会社もありますが、建設キャリアアップシステム(CCUS)専用の端末を用意することをおすすめします。
実務と併用の端末だとアプリを起動するたびに、IDとパスワードが必要になります。
専用の通信端末を用意するなら、iPadがおすすめです。
盗難対策は必ずしましょう!
通信回線
建設キャリアアップシステム(CCUS)の運用には、通信回線も必要になります。
カードリーダーで収集した技能者のデータを、建設キャリアアップシステム(CCUS)のサーバーに送信する必要があるからです。
すでに現場にインターネット環境があるなら、その回線が利用できます。
CCUSの事業者登録と現場登録
建設キャリアアップシステム(CCUS)の運用には、事業者登録と現場登録が必要となり、あわせて利用料金も発生します。
企業の資本金ごとに支払う料金が違い、5年ごとに更新が必要。
職人の人数×10円の費用が発生します。
カードのタッチ数で計算されます。
建設キャリアアップシステム(CCUS)の料金については、関連記事で詳しくまとめました。
まとめ
建設キャリアアップシステム(CCUS)には、建レコに対応したカードリーダーが必要です。
利用する通信端末ごとに、対応するカードリーダーをまとめました。
※型番を押せば、商品詳細に戻ります。
※型番を押せば、商品詳細に戻ります。
令和5年には、建設キャリアアップシステム(CCUS)の運用が原則化となります。
運用には費用も手間もかかりますが、いずれ必ず対応をしなくてはならなくなるので、少しでも早い時期から対応しておきましょう。